レビトラと癌の複雑な関係性

レビトラはED治療薬のひとつとして全世界で活用されていますが、医薬品は身体に対してさまざまな変化をもたらします。
ED治療薬である以上は勃起の促進という効果があることは確かなのですが、実はレビトラにはそれとは違う効果もあるのです。
その効果の中でも現在、特に注目されているのが癌に関連する作用です。
レビトラはその仕組み上、PDE5という酵素の活動を阻害して働きかけて勃起が維持されやすいよう身体を誘導します。
しかしこのPDE5酵素は日焼けした際に肌を守るために作られるメラニン色素の生成にも影響を与えることが明らかになっています。
アメリカの研究ではこれによって皮膚の防護機能が狂わされ、皮膚癌の一種であるメラノーマという症状が出やすくなるという指摘がされるようになったのです。
研究ではレビトラでは無くバイアグラが用いられましたが、PDE5酵素が阻害されるという基本的な仕組みは変わりませんから、レビトラでも同様のリスクは指摘されています。
ですがこれとは全く逆に、レビトラを服用することで抗がん剤への薬剤耐性を回復させることができるという研究も出されるようになりました。
薬剤耐性とは特定の薬剤を投与することによって身体がそれに慣れ、同一の薬剤では身体を変化させないように対応するという仕組みです。
これがあることは生命を維持するうえで非常に重要なのですが、抗がん剤に耐性を持たれてしまうと癌治療がうまくいかなくなってしまいます。
しかしレビトラが持つPDE5酵素を阻害する作用はその薬剤耐性を軽減させ、同一の抗がん剤を投与しても一定の効果を期待できるようにしてくれるという研究結果が出てきたのです。
どちらもまだ基礎研究の段階で実際の医療の現場で利用されるには至っていませんが、薬が身体に及ぼす変化というのは非常に複雑なのです。
そのため「たかがED治療薬」というように侮ることはしないようにしましょう。